隅田川大橋は首都高速9号深川線の下にある、隅田川に架かる橋のひとつです。東京メトロ半蔵門線水天宮前駅から歩いて約5分くらいのところあります。水天宮前駅は東京シティエアターミナル(T-CAT)の建物と合体しているので、隅田川大橋に出るにはこの建物の出入り口から出ると便利です。
隅田川大橋の位置
位置関係でいうと隅田川大橋は清洲橋と永代橋にはさまれたところにあり、北を見ると東京スカイツリーが清洲橋の先に見え、河口側を見ると、永代橋の先に佃島の高層マンション群がキレイに見えます。隅田川大橋は歩道も広く、上に走る首都高速9号深川線が屋根の役割をしてくれるので、ちょっとくらい雨が降っても平気なかんじです。また、駅からの道すがら、というか、T-CATのところが箱崎ジャンクションなので、夜のジャンクションの撮影もあわせてできるおトクスポットです。魚眼レンズをお持ちなら、一度、夜のジャンクションを撮影してみるのも面白いと思います。
また、水天宮から人形町方面もわりと撮影スポットが集まっていますので、日本橋界隈を撮影する予定のある方は撮影地の候補に入れてみてはいかがでしょうか?
清洲橋と東京スカイツリー
今回は、清洲橋と東京スカイツリーを画角に入れ、長時間露光で夜の隅田川を撮影してみました。9月に入り、日没時刻もかなり早くなってきましたので、夜の隅田川の撮影には非常によい環境にあるといえます。というのも、隅田川を行き来する屋形船などは、夜7時前くらいから8時半ころにかけてがイチバン船の往来が多いタイミングですので、この船の光跡をカメラに収めたいときなどには、この時間帯が暗くないといけません。夏至のころですと、夜7時くらいではまだ薄明るく、シャッターチャンスの時間が短いというデメリットがありました。
前回、永代橋から佃島方面を撮影したのが7月の初めのころで、日没時刻がイチバン遅くなるくらいのタイミングでした。
過去記事↓↓↓
長時間露光で撮る夜の永代橋有名な撮影スポットということもあり、現場につくと多くの方が撮影をされてされていました。私もさっそく場所を確保し、撮影開始です。
使用機材
今回はニコンのD850にタムロンのSP24-70mm F/2.8 Di VC USD G2の組み合わせで撮影です。上には高速道路、橋は幹線道路面ということで、大型車両が通ったりするとわりと揺れます。ということで、振動を吸収してくれるカーボンファイバー製の三脚を持って撮影に挑みました。三脚はマンフロットのBefreeカーボンファイバーを選びましたが、雲台は3WAYに交換するとよかったかもしれません。撮影は、前回の撮影と同様、ND64をつけて、露光時間を長くする作戦で撮影しました。試しに広角端で1枚撮ってみると、少し広すぎる観があったので、50mmまで伸ばした画角で撮影することにしました。撮影に際して、ニコンのMC-36Aを使用しました。
広角端で撮ってみた写真↓↓↓
- マニュアルモード、マニュアルフォーカス、手ブレ補正オフ
- ISO640、F18
- 焦点距離50mm
- シャッタースピード7分30秒
撮影に際して、レンズにはND64をつけてしまっているため、ファインダーをのぞいても暗すぎてよく見えません。オートフォーカスである程度ピントを合わせて、マニュアルフォーカスに切り替えましたが、もう少し濃度の薄いNDフィルターのほうが扱いやすいので、ND16かND8あたりを用意しようかと思っています。ちなみにですが、永代橋方面を清洲橋と併せて撮影するのであれば、ハーフNDもありかと思います。
シャッタースピードを7分30秒に設定するには、D850のインターバルタイマー機能を使っても設定することができますが、MC-36Aがあると非常に便利です。いつ来るかわからない船を待って、ムダにシャッターを切るよりは、目視できた段階でシャッターを切ったほうが効果的ですので、私はMC-36Aを使って撮影しました。
- カメラをマニュアルモードにする
- フォーカスモードをMまたはAF-Cにする
- シャッタースピードはBulbにする
- インターバルタイマーはオフにする
- 連写モードはS
MC-36Aを使うにはお約束があります。カメラを上記の設定にしないとキチンと動かないようですので、設定をキチンと確認しましょう。幸い、私の場合、ふだんから連写モードはSですし、今回の設定はマニュアルモードでの撮影ですので、フォーカスモードだけMにすればよいだけです。AF-Cでもいいのですが、AF-Cですと、動く被写体を追いかけてしまいますので、私は、Mにして撮影しました。
ライトアップしなかった清洲橋
本来であれば、清洲橋もライトアップするはずなのですが、私が訪れたタイミングではライトアップはされず、ちょっと派手さに欠けますが、長時間露光のおかげですーっと長くキレイに光跡が撮れました↓↓↓
川の写る量をもう少し少なくして、もう少しレンズを上に向けて抜け感を出すとよかったかもしれません↓↓↓
ライトアップされていたときの記事↓↓↓
清澄橋と東京スカイツリー撮影 NikonD5300
比較明合成してみる
7分30秒露光した4枚の写真を比較明合成してみると、ちょっとうるさくなりました。
AdobeのPhotoshopをお持ちであれば、比較明合成はとてもカンタンにできます。
比較明合成の記事↓↓↓
Macユーザーの方ならStarStaXというフリーのアプリがありますので、そちらを使われるのもありかと思います。数枚のコンポジットであれば、Photoshopでも全然苦にならないのですが、星の光跡を作るために比較明合成を行う場合、Photoshopですと、一枚ずつレイヤーを重ねていかなければならず、100枚とかのコンポジットですと、気が遠くなります。そんなときはStarStaXに頼るのも手です。Windowsユーザーの方ならSiriusCompというフリーのアプリがありますので、そちらを試されるとよろしいかと思います。私も以前はWindows10を使っていましたが、そのときはSiriusCompが動いたように記憶しています。MacにせよWindowsにせよ優秀な専用のフリーアプリがありますので、ぜひお試しください。
まとめ
今回は清洲橋がライトアップされず、ちょっと残念でしたが、東京スカイツリーはキレイに写すことができ、よかったと思います。派手さを求めるのであれば、やはり、河口側の佃島方面を狙ったほうが、高層マンション群も映え、いいと思います。横で構図を作るのではなく、縦で構図を作り、もうちょっと空を多めに写したほうが、抜け感が出てよりよい写真が撮れたのかなーとも思っています。訪れた時間帯はタイミング的にバッチリでしたので、次回は抜け感とか、縦構図とか、その当たりも意識して撮影してみたいともいました。
先だって購入したEnduranceのバックパックを持って撮影に訪れましたが、機材が重いので、思ったより移動が大変でしたので、Enduranceも肩の位置とかをキチンと調節して、次回も持って行きたいと思います。大容量なのは助かりますが、質量も増えるのでお気をつけください。