2019年1月6日は2019年最初の天体ショーの日でした。
ご注意
太陽は太陽系を構成する主星であり、地球から目視できる一番大きな天体です。太陽は恒星です。自ら燃えながらすさまじいエネルギーを放出しています。基本的なところですが、直接見てはいけません。直接見ると、目にダメージを与え、最悪失明することもありますので、日食グラスなどの専門の道具を用意して観察する必要があります。絶対やめていただきたいのですが、部分日食をそのまま目視しても日食になっているようには見えません。太陽のチカラはすさまじいものがありますので、観測には十分注意して観測するようにしてください。
日食とは
今回の日食は部分日食といって、太陽の一部が欠けて見える日食でした。日食とは、太陽と月、地球が一直線上に並び、月が地球の前を通ったときに影を落とす現象のことをいい、月の位置によって、地球に落とす影のでき方から、部分日食や金環日食、皆既日食と、3パターンの日食があります。今回は部分日食で、日食は北に行くほど大きく欠けるようで、沖縄よりも東京のほうが大きく欠け、東京よりも北海道のほうがさらに大きく欠ける日食でした。お正月休み明けの日曜日ということもあり、多くの方が観測されたのではないかと思われます。
太陽を撮影してみる
私が持っているNDフィルターで一番暗いものはどれかと探していたところ、82mm径のND64が一番暗いもので、同じ径のものではそれ以外にNDフィルターを持っておらず、とりあえず、今回はこのNDフィルターを用いて撮影してみることにしました。
事前にいろいろと調べてみると、みなさま、かなり高濃度のNDフィルターをお使いのようで、まあ、太陽相手に戦うのですから、当然なのかもしれませんが、私の持っているNDフィルター一枚でどこまで撮れるかやってみました。
設定
まずはいつもどおり反省の弁から。今回は自宅のベランダからも撮影が可能だったため、ベランダに身を乗り出して撮影してみましたが、三脚は使用したほうがよかったかなと思っています。そして、今回もいつもどおり、絞り優先オートで撮影しましたが、マニュアルモードで撮影したほうがよかったかなと思っています。撮ってみた感覚でしかいえませんが、ライブビューではND64でも十分に暗く、ピントはオートで撮りましたが、できればマニュアルで合わせてしまったほうがいいようにかんじました。しつこいようですが、ピント合わせに際しては、NDフィルターをかませているとはいえ、ファインダーで直接太陽を見てはいけません。必ず、ライブビューで確認するようにしてください。絞りは段階的に変えましたが、F5.6~F13程度でいいのかなという印象です。絞ってふつうに撮ると光芒がキレイに出たふつうの写真になってしまいますので、あまり絞りすぎず、あと、ND64一枚ですと、やはりちょっと明るすぎるので、アンダー側に露出補正をし、撮影してみました。あと、やり残した点をいえば、24-70mmの望遠端で撮りましたが、クロップして撮影すればよかったかなとも思いました。シャッタースピードですが、あまりゆっくりのシャッタースピードでは太陽が動いてしまいますので、手持ちで撮影できる程度のシャッタースピードは担保したいところです。ND64一枚しかありませんので、シャッタースピードを早くしてワザと暗く撮るというのも方法としてありだったかと思いました。
D850で撮ってみる
今回はD850を用いて撮影しましたが、D7200につけて撮影するのでもありでした。望遠端で撮影しましたが、やはりかなり小さいということで、AdobeのLightroomで現像したうえ、クロップしました。
こんなかんじ↓↓↓
ちょっとピントが甘いでしょうか?直射日光のもと、ライブビューでピントを合わせるというのはけっこう難しいものがありました。以前、オリンパスのPEN Lite E-PL7を使っていたことがあるのですが、PEN Lite E-PL7も光学ビューファインダーを持っておらず、日当りのいいところでのライブビューでの撮影には腐心した記憶があります。当時、ホンキでEVFを買おうかと思っていたくらいです。
話がわき道にそれましたが、今回ちょっとぼやけて見えるのはピントの甘さもありますが、手前側に雲があったというのも要因でして、いいわけですが、一概に失敗ともいえないところがあります。まあ、いずれにしても、今回で分かったことは、みなさま、ND10000とかの超高濃度NDフィルターを使って撮影しているということでしたので、私も今回の件で、超高濃度NDフィルターを準備しておこうと思いました。
年末に再チャレンジ
今年は年末にもう一度部分日食を見ることができるようですので、次の機会はなんとかもう少しいい写真が撮れればいいなーと思っている次第です。ちなみに年末の日食は日没時刻付近からはじまる日食のようですので、太陽が欠けながら沈んでゆく様を撮れればなーと思っています。年末の部分日食はクリスマスの次の日、12月26日ですので、みなさまも時間があれば、夕日をご覧いただければ幸いでございます。