宮益坂上の交差点は国道246号線青山通りなどが交差する4差路です。青山通りのほかに宮益坂下からつづく大きな道が交差しているため、夜になるとクルマの光跡がキレイに撮りやすい撮影スポットとして有名です。宮益坂上の交差点からチョット表参道方面に行ったところに歩道橋があります。その歩道橋が撮影スポットになります。
一般道の交差点なので、信号機があります。タイミングが合えばキレイな光跡を撮ることができますが、信号でクルマがつまってしまうと、クルマも写ってしまいます。ということで、今回はインターバルタイマーを使い、10枚の写真を比較明合成しました。
比較明合成とは
比較明合成とは2枚以上の画像を比較して、明るい部分だけを合成するという意味です。固定したカメラで一定の間隔で複数枚撮影すると、被写体のスピードが一定であれば、一定数の距離を被写体が動くことになります。それが光っていれば、光跡として写ります。これは例えば星空の撮影で軌跡を作るといった撮影のときに有用です。
NikonD5300で星の軌跡を撮影してみました 月の軌跡|インターバル撮影をしてみました設定
今回は光跡を十分な長さにするために、シャッタースピードを15秒とし、マニュアルモードで撮影しました。
- マニュアルモード
- マニュアルフォーカス、手ブレ補正オフ
- シャッタースピード15秒
- F11
- ISO64
ふだんISOオートを使っている方は、オフにしましょう。また、今回はニコンのD850を使用したので、ISO感度を64に減感しています。通常ですとISO100です。ふつうの夜景の撮影であれば、シャッタースピードは露出計を見てプラスマイナスゼロになるようにシャッタースピードを調整しますが、今回は一枚の写真である程度の長さの光跡がほしかったのと、極力クルマを消したかったため、シャッタースピードを15秒としましたが、本来の意味での比較明合成をするのであれば、もっとシャッタースピードは短くてもよかったのかもしれません。
宮益坂上の交差点にかかる歩道橋はけっこう狭いので、歩行者の迷惑にならないように注意して三脚を設置しましょう。
ワンカットでレーザービームが撮れた写真がコレ↓↓↓
インターバルタイマー
ワンカットでキセキ的にレーザービームが撮れましたが、コレは自分でシャッターを押したわけではありません。カメラのインターバルタイマーという機能を使いました。D850でのインターバルタイマーの設定はこんなかんじです。
メニューボタンを押して、カメラのマークからインターバルタイマーを選択します。
ちなみにインターバルタイマーのインターバルとはシャッターからつぎのシャッターまでの間の時間のことを指し、今回はシャッタースピードが15秒でつぎのシャッターまでの間隔を1秒取ったのでインターバルは16秒で10枚撮影することにしました。ちなみに、D850はインターバルを0.5秒まで短くすることができるようですが、一般的なニコンのカメラですと、2秒程度の撮影間隔を持たせたほうがよいようで、例えば15秒のシャッタースピードですと、インターバルは17秒とかに設定しないといけません。
比較明合成を作る
インターバルタイマーで撮影した10枚の写真をPhotoshopに順番に取り込みます。
全部取り込んだら、「通常」と書かれている下向きの矢印を、一枚ずつ地味に部分を比較(明)に直していきます。
↓↓↓
チョット手間ですが、一枚ずつ、レイヤーのこの部分を比較(明)にします。
すると、ほかの写真と比較して明るい部分だけが浮きだってきます。これをPSD形式で保存し、Lightroomに呼び、いつも通りウォーターマークを入れたり大きさを変えたりして、ブログで扱える大きさに変更して書き出します。
こうして10枚合成した写真がコレ↓↓↓
合成することにより、かなりド派手な写真を作ることができました。好みの問題もあろうかと思いますが、私的にはもう少し薄い光跡のほうがいいかなーといったかんじです。
最後に
この歩道橋はかなり狭いので、大型車両が通ったり、歩行者が大挙してくるとかなり揺れますので、揺れ対策を怠りなくしましょう。また、三脚で歩道橋を封鎖しないようにご注意ください。小さな歩道橋ですが、下を通る道路は交通量が多く、けっこう迫力のある写真を撮ることができます。
西新宿の歩道橋よりもいいですよ。