2020年2月24日(祝)の東京は青空が美しく、ぽかぽかの陽気でしたので、東京スカイツリーに足を運びました。東京スカイツリーのお膝元、東京スカイツリー駅を出ると、大変な人混み。なにかと思えば、SNSでよくみかけるスポット。河津桜がキレイに咲いていました。私もさっそく仲間に入れていただき、順番待ちしながら撮影を開始しました。
東京スカイツリーへのアクセス
JR上野駅から東京メトロ銀座線に乗り、浅草駅で都営浅草線に乗り換え、押上駅に出ました。ふだんですと、浅草から東京スカイツリーまでは歩いてしまうのですが、今回も重たい機材を持って撮影に出かけたので、電車で移動しました。ちなみにですが、今回の撮影スポットとなる河津桜が咲いている場所は、東京スカイツリー駅のそばですので、歩いていったほうが、撮影場所を発見しやすいというメリットはあります。
撮影機材のご紹介
今回はニコンのD850にタムロンのSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2とタムロンのSP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2の2本の大口径レンズを持って撮影に挑みました。いずれもF2.8通しの、いわゆる大三元レンズですので、ボディもそうですが、レンズも大きいし重たいということもあり、移動もそうですが、撮影においても、助手が必要だと思いながら、撮影を行いました。
まずは標準ズームレンズから
タムロンのSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2はとても扱いやすいレンズです。ただ、青空の下、開放で撮ると、四隅が少し暗くなるいわゆる周辺減光が出るレンズでもあります。このあたりは、レンズの特性ということで、絞って撮れば、特段問題もありませんので、しっかり絞り気味で撮影するといいと思います。横位置で撮るにせよ、縦位置で撮るにせよ、私の身長にも関係してきますが、河津桜と東京スカイツリーをセットで撮るには少し短いかんじです。しっかり絞ってパンフォーカスを得るにも、解放値を使い、ボケを作るにも、ちょっと足りないかんじがありました。一緒に持ってきた望遠ズームレンズに比べればかなり軽いのですが、それでもボディと合わせると、2kgほどの質量となり、上を向いて脇を締めていても、プルプルしてくる重さです。5段ぶんの手ブレ補正がついているので、手ブレに対してはかなりの安心感はありますが、やはり、女性の私には少しオーバースペック気味だったりもします。
設定
今回は日中の撮影ですので、絞り優先オートでぜんぜんOKです。先にも述べたとおり、レンズには5段ぶんの手ブレ補正機構がついているので、ちょっとくらいであればぜんぜん大丈夫です。
- 絞り優先オート、オートフォーカス、手ブレ補正オン
- ISO100、ISO感度上限制御12800
- F値はお好みで
なお、お花をふんわりとしたかんじに撮影したかったので、露出補正は+1くらいあげてます。ホワイトバランスをいじるのもいいのですが、青空が美しかったので、オートホワイトバランスでいきました。絞りはボケがほしければ小さくし、全体的にピントがほしいのであれば大きくするだけですので、私の中ではフルオートみたいな感覚です。ふだんの撮影も上記の設定で撮っています。よく、マニュアルモードは使わないの?という質問をされますが、ワタシの場合、絞り優先オートでことが足りなくなった場合にマニュアルモードを使うので、キホンはAモード、絞り優先オートですね。キヤノンの方ですとAvモードですね。余談ですが、YouTubeでゆーとびさんが「安定のAモード」とおっしゃっていますが、コレ、ホントです。A=Aperture、つまり絞りですね。キヤノンの方のAvはAperture Valueの略ですが、カメラをはじめたばかりのころ、よく、銀座のニコンプラザに通い、いろいろと教えていただいていましたが、そのときの撮影のほとんどは、絞り優先オートで事足りるものでした。私はキンギョを飼っており、どう撮ればいいか?という質問をよくしていましたが、回答は絞り優先オートでした。動きものなので、シャッター速度優先オートという考え方もあるのでしょうが、ニコンプラザの方は口を揃えて「絞り優先オート」でした。そのときから、私の中のオートは絞り優先オートとなりました。
望遠ズームレンズでも撮ってみる
余談が長くなりましたが、70-200mmの望遠ズームレンズでも撮影してみました。D850との組み合わせですと、約2.5kg。圧倒的に重たいですが、こちらも5段ぶんの手ブレ補正機構がついているので、どうにかこうにか、私でも撮影することができます。ちなみに、設定はこちらも絞り優先オートで大丈夫です。これからカメラをはじめられる方は、ぜひ、絞り優先オートで撮影してみてくださいね。望遠ズームレンズには使い方があります。まず、最短撮影距離といって、ピントを合わせられる距離がとても長い。カメラには距離基準マークというのあり、タムロンのホームページによれば、SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2の場合、最短撮影距離が0.95mということで、ボディについている距離基準マークから95cm以上離れないと、ピントを合わせることができません。どうなるかといえば、ただボケます。つまり、ボケを作るためにあえて、最短撮影距離より内側に被写体を置くことにより、手前ボケを作ることができるようになります。また、手前の被写体遠くの被写体の距離感を喪失させる圧縮効果というのも期待できます。インスタグラムなどではよく、東京ゲートブリッジと飛行機とか、高層の建物と大きな月とか、「これ合成写真じゃないの?」というような写真を見かけますが、これが圧縮効果で、合成写真ではありません。撮影者から手前の被写体と奥の被写体のそれぞれの距離が重要になりますが、みなさまもいろいろな距離感でお試しいただけるとわかるかと思います。
まとめ
ことしは異常な暖冬ですが、早咲きの河津桜はいつもどおりのタイミングで咲いているようです。ちょっと葉が出てきているところもありましたが、とても美しい写真を撮ることができました。東京では日中の気温が高いので、河津桜が咲き進んでしまっているようですので、みなさまも、ぜひ足をお運びください。今回は、日中の撮影でしたが、夜になると、東京スカイツリーもいろいろなライトアップがなされます。また、東京オリンピック2020大会のコマーシャルといったら変ですが、展望台の窓に東京オリンピックのマークが出たりすることがあるようですので、東京スカイツリーのTwitterなどをフォローすれば、ホットな夜景撮影もお楽しみいただけると思います。みなさまも、ぜひ、撮影をお楽しみください。夜景の撮影方法については、リンクを貼りましたので、そちらもご一読いただければ幸いです。
夜の東京スカイツリー人気撮影スポットこれからが本格的なさくらのシーズンですね。カンザクラやソメイヨシノ、山桜などしばらくの間、いろいろな種類のさくらをお楽しみいただけるかと思います。カメラを持ってステキなカメラlifeをお過ごしください。